むかしながらの旅館の帳場の佇まいを残すフロント。
ロビーでは大きな柱時計が、時の流れを静かにつげています。

お風呂上がりに、庭の景色を眺めながら涼むことのできる休憩所。
恵比寿さまと大黒さまをかたどった二つの自在鉤は元湯石屋の台所でずっと使われてきたものです。

元湯石屋で使われていた臼をテーブル代わりに置いた談話室。
窓からは、薬師瑠璃光如来を祀った薬師堂もご覧いただけます。

2階大広間に能舞台を正面から一望できる桟敷席がございます。幽玄な舞台を、肩ひじはらずゆったりとおたのしみいただけます。

100畳の広さを誇る大広間には、屋内の能舞台をしつらえております。落語や、横笛の演奏会、各種講演会などさまざまにご利用いただけます。

演者の方の控えの間で、大きな鏡があることからこの名前がつきました。舞台とともに建築され100年近くの歴史ある建物となっております。

奈良時代、深谷温泉を発見した高僧・行基によって祀ったとされる薬師瑠璃光如来。病気平癒、長寿、湯の神として知られる慈悲深き仏さまが、深谷の湯に訪れる人のことを、開湯以来ずっとやさしく見守ってくださっています。

旅館を見渡すように建っている朱塗りの祠。そのちいさな祠に、金沢の地名のゆかりともなった金澤神社にも祀られている商売繁盛の神さま・白阿紫稲荷大明神をお祀りしています。68段の急勾配の石段は、商売繁盛の修養の道なのかもしれません。

ダンプカーにひかれそうになった子どもを助けて亡くなった元湯石屋7代目主人を偲び、無二の友人が岩を彫ってつくったお地蔵さまです。桜の木のしたにひっそり佇むお地蔵さまは、ぬくもりに満ちた表情で、お客さまをあたたかく出迎えてくれています。